甘く柔らかく愛して
だから考えたら哀しい。
知哉ちゃんが私の事を気に止めなくなるのは怖い。
知哉ちゃんの中の優先順位の中に居たい
「…そうかな?俺は違うな」
ニコッと笑う知哉ちゃんの目は穏やかで優しくて。
ギュッと抱きしめてくれる。
甘いバニラみたいな知哉ちゃんの匂いは大好き。
指定席みたいにもなったカウンターから見える景色が真っ暗になる。
「……知哉ちゃーん?」
心なしか知哉ちゃんの心臓の音が大きく感じる。