甘く柔らかく愛して


 2人でカフェの近くのコンビニに寄ってチョコレートやホットココアを買った。



 頭の上で、小さな星達がキラキラと瞬く。


 電柱も全然無い道はだけど、月と星の光で暗くなかった。




「あーくんの事、好き?」




 いきなり後ろから質問されて、一瞬戸惑った。




「あ…うん。好き、かな?」




 後ろから手を握って、ヘラッと笑う知哉ちゃん。




「…だよね。……でも俺の事蔑ろにするのは嫌だからねー?」




 ニコニコ笑ってる知哉ちゃんだけど、知哉ちゃんにもし彼女が出来たら私だってショックだ……。




「…知哉ちゃん…、分かってるよ」



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