甘く柔らかく愛して



 和やかな人だった。


 メガネをかけて、スーツを着こなして。



 結構大きい会社の社長で、お金にも困らない。




 同世代の女性達にモテるのは普通だったのかもしれない。



 それでも月に1度くらいは遊んでくれたお父様。



 お仕事は、とてもとても忙しいモノだったのに。


 
 だけどその分愛されていた。



 縋ってた。信じすぎていた。





 でも…、ある日



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