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今夜、仕事が終わったら、彼女の好きなお菓子とアイスを買って会いに行こう。
そう心に決め、俺は再び記者の前に座った。
若い女性に人気の雑誌に似合う、若くて綺麗な女性の記者の二人だった。
その雑誌の来月号に、俺の特集を組むらしい。女性誌特有の、恋愛感など、そっちの方に重点を置いた記事にするらしく、さっきから俺は質問攻めにあっている。
「好みのタイプは?」やら「理想のデートプランは?」という定番の質問から、変わった質問まで。
そんなに俺の何を知りたい?ってくらい、質問ってものは次から次へと繰り出される。
俺には理解し難いが、女性読者はそういうのを求めているらしい。
「今大人気の宮澤ユウ君のこと、世の女性は気になりまくってるんですよ」と、編集長らしき人が鼻息を荒くして言っていた。
俺は苦笑いで返した。