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「同棲すんの、嫌なんじゃなかったの?」
「最初はめんどいなって思ったけど、今は嬉しいよ」
「どうして?」
「ユウが喜ぶから」

別に惚気とかじゃないよ。
だけど高橋にはそう聞こえたらしく、うざったそうにあしらわれた。

それで、って訳ではないのだけれど。
ハルナは少し考えたんだ。

「ねぇ高橋、なんか良いバイトないかな?」
「バイト?」
「うん、ハルナ向いてるやつ」
「あんたに向いてるバイトなんてある訳ないじゃん」

また冷たくあしらわれた。
ひどい高橋。

これから先、家賃とか光熱費とか、ユウが全て出すと言ってくれたけど、さすがにそれは良くないと思ったんだ。
少しくらいは出しておかないと、ユウに舐められてしまう。それだけは避けたい。
あいつをこれ以上、調子に乗らせたくない。
小さな足掻きかもしれないが、これが今のハルナの精一杯の抵抗だった。

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