破壊的衝動
それに
あいつと話さなくなってから、どれだけ経っただろうか。
俺に彼女が出来たと思っている、あいつなりの配慮だろう。
あいつは相変わらずだった。
いや、前よりもっと、先生に近付いてる。
先生だって、あいつにスキンシップしてるし。
ほら、また。
あいつの頭を撫でた。
あいつはあいつで、幸せそうな顔してさ。
ムカつく。
「……壊してやりたい。」
ダメだ俺。
もうダメだ。
こんな……こんな事を考えちゃうだなんて。
その日、先輩を抱きながら、あいつを思い浮かべていた。