破壊的衝動


何回も何回も、先生は俺を壊してくれた。
汚してくれた。


もう、あいつの幸せそうな顔を見ても大丈夫かな?

あいつの幸せ、願えるかな?




久し振りの教室。
欠席はない。
だって、保健室には毎日来てるから。


授業はあまり進んでいなくて、普通に追い付けた。
俺、優秀だから。


昼休みの時間。
保健室で昼食を摂ろうと、席を立った時だった。


「ねぇ、ちょっと良い?」

教室を出た直後、待ち構えていた先輩に、腕を引かれた。
< 21 / 34 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop