破壊的衝動
何回も何回も、先生は俺を壊してくれた。
汚してくれた。
もう、あいつの幸せそうな顔を見ても大丈夫かな?
あいつの幸せ、願えるかな?
久し振りの教室。
欠席はない。
だって、保健室には毎日来てるから。
授業はあまり進んでいなくて、普通に追い付けた。
俺、優秀だから。
昼休みの時間。
保健室で昼食を摂ろうと、席を立った時だった。
「ねぇ、ちょっと良い?」
教室を出た直後、待ち構えていた先輩に、腕を引かれた。