破壊的衝動


「嫌ッ……嫌よ!私、あなたと一緒に居たいもの!私だけじゃなくて良いから……ッ!傍に、居させて?」


すがる先輩は、涙を流していた。
俺に壊された人。
なんだか、それだけで魅力的に感じた。


「わかったよ。一緒に居よ?」

優しく抱きしめる俺は、先輩と一緒。
壊れた存在。

俺の胸で泣き続ける先輩は、本当に脆かった。

今は、それさえもそそった。


俺は一体、何をしたいのだろうか。


部屋には服の擦れる音、荒い呼吸、溺れた声、甘い水音が妙に響く。
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