破壊的衝動
あいつが先生の前で笑ってる。
この間より、先生との距離が近い。
先生も笑ってる。
……先生はあいつが好きなのかな?
もし、俺よりあいつを好きなら、生徒であるあいつを好きなら、俺は“腐れ縁”を続けよう。
俺、重いな。
日に日に増えるあいつの喜びの声。
「昨日は名前を呼ばれちゃった!」
「先生って、甘いもの好きなんだって!バレンタインが待ち遠しいなぁ!」
「先生のタイプって、笑顔の可愛い子なんだってー!」
……もう、無理かも。