キャンディボトル
「・・・・・・あ」
「ねえ、ミサトちゃんってよんでいい?」


なにか言わなくちゃ、そう思って口をひらいた瞬間、女子の一人が話しかけた。


助かった。
あのままだとおれは、「美人転校生山内美里をいやらしい目でみる変態」扱いされるところだった。


「どうしたんだよ、ミサト。いきなり黙りこんで」



「や、別に」



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