涙味のキス




「いやああああああああああああああああ」

「やだやだやだやだやだやだやだやだやだっっ...
 ッっ......っしゅうぅううううッ.........」



次から次へと流れる涙は

その手紙をぬらす。

私の涙でボロボロになっていく

秀汰からの手紙。



いくら強く強く握りしめても

なにも起こらなくて


しゅうは帰ってきてはくれない。





「ウッ.....ヒ...ぁああぁあ...ッ」




嗚咽が漏れる私を

黒猫、ユウリは黙ってみていた

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