涙味のキス



「いいわよ~」


「すいませーん、このケーキ1つ」


「はい、かしこまりました」

「お名前と、年齢をお願いします」


「はい、名前はゆり、年齢は8歳で」



お母さんとお店の人なにやら話している。

私はその横で
色々な形のケーキを眺めていた。






「今日誕生日なの?」






ふと声がしたと思ったら

ケーキ屋さんのお店から
同い年くらいの男の子が笑顔で出てきた。
< 165 / 183 >

この作品をシェア

pagetop