無口な君と
誰かの声。
聞いたことのない少し低めの男性の声。
私は背後を振り返る。
「っ・・・だ・・・誰!?」
そこにいたのは、一人の生徒。
さわやかそうな外見と裏腹に
素っ気なく、笑顔も垣間見れない、無愛想な表情。
「・・・・俺は・・・・気にしてないんだけど・・・・」
「はあ?」
「・・・・スカート・・・めくれてるよ」
私のはいていたスカートは太ももまでめくれ上がり
・・・・・。
「な・・・・・なん・・・・」
私はいつの間にか飛び降りることを忘れていた。