海の少女と空の少年
「あんたは…」
少年が驚いた様にいった。
「私は海の結晶を護る者。
ここ―――海の神殿のガーディアンよ。
結晶は渡さない!早く出て行きなさい!!」
「ガーディアン?」
少年はシオンを改めて見つめ直し
「そうだったのか…」
と呟いた。
そして、改めてシオンと向かい合った。
「俺はカイト。
勝手にここに入って悪かった。
俺はあんたらの力を借りるためにここに来たんだ。」
「私達って…シーエイムの?」
カイトが頷いた。
「そうだ。まぁ、厳密に言えば、海の結晶の力なんだけど。」
言って、結晶の方をちらっと見た。