海の少女と空の少年
「…一体、どうゆう事なの?」
シオンが問い掛けた時だった。
頭上で、轟音が鳴り響いた。
「な…何?」
シオンは驚いて頭上を見た。
割れたガラス天井を通して、水が渦を巻いて荒れ狂っているのが見えた。
「…あいつらだ。」
隣でカイトが呟いた。
「あいつらって?」
「……スカイエイム。
俺と同じ町に住んでた奴らだ。」
シオンは驚いてカイトを振り返った。
「同じ町って…
仲間と組んで結晶を奪うつもりだったの!?」
カイトはシオンの言葉には答えずに、上を睨んでいた。