海の少女と空の少年

旅立ち


―――声が聞こえた。

どこか懐かしくて、聞いていて安心する。


「シオン、ガーディアンはね、皆のことを護る大切な仕事なのよ。」

透き通るような綺麗な声は、そう言って嬉しそうに笑った。

「この街も、ここに住んでる皆も、もちろんシオンも、私がぜーんぶ護るから。
だから安心して。
私が付いてるわ。大丈夫よ―――…」

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