オレの相棒。
「認めてる。永谷がどんな選手なのか、今までどれだけ努力してきたのか…理解してるつもりだよ」
「認めてねーよ!!」
オレらしくない大声で、怒鳴り散らした。
「オレが居れば必ず甲子園に行くさ」
「スポーツに"必ず"は存在しない。
だから、みんな努力するんだ。」
「…意味わかんねえ。」
さっきはオレがどれだけ努力してきたのか理解してるって言ったじゃねーか。オレの実力をわかってるって言ったじゃねえかよ!!
「まじでわかんねえわ。神風を信じたオレがバカだった。…所詮、女なんだなやっぱり」
また、元のオレに戻っていく…。
「…俺も見損なったわ。まだ言ってんのか、俺が女だって。」
「ああ、いくらでも言ってやるよ!!…女、女。女!!」
何度も何度も、俺は神風を傷つけた。
「もう…いい。…俺、永谷のこと信じてたのに。…」