オレの相棒。
「監督。なぜ、女の神風が野球部員なんですか?入部を許可したんですか?」
オレはずっと疑問に思っていた。
なぜ、監督が許可したのか…
「ん~。それは、神風に実力があったからだ。あいつは実力がある。それは投手である永谷が一番知ってんだろ?」
「それでも、あいつは"女"です」
「まあ、確かに女だが、あいつには期待してしまうんだよ。もしかして、お前が引退する夏までに女も試合に出られるようになってるかもな~。」
冗談で言っているように見えるが、監督の目はずっと遠くを見ていた。
神風が試合に出られるようになるなんて…有り得ないだろ。
でも、監督の話を聞いて…神風に謝ろうと心から思った。