オレの相棒。



自動販売機のところに行くが、先客が居たため後ろで待った。

買い終わったのを見計らって、ミネラルウォーターのボタンを押そうとした時、後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「あ、ミネラルウォーター俺で売り切れちゃいまし……た」

「神風…」


「永谷……」



後ろ姿じゃあわからなかった…。ポロシャツにジャージだったから、余計わからなかったのか。


「…こんなとこで何してんだよ。」

「前に言ったろ?境川中は俺の地元なんだ。…応援に来ただけだよ。」


「…じゃ」と言って背中を向けた神風の手をオレはとっさに掴んだ。













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