オレの相棒。
小学校の時、初めて苓那さんと会って颯太さんが憧れだった。
---永谷と出会うまでは。
永谷の球を初めて見た時、体中に衝撃が走った。長い手を目一杯使って投げる球に俺は目を奪われたんた。
それから永谷に追いつきたくていっぱい練習して、やっと同じ高校で同じ野球部に入れたのに…。
永谷は俺の気持ちなんて、ちっともわかってねえし。
………バカ永谷。
「おい、悠弥!!!!」
コーチの怒鳴り声で現実に戻された。
「お前何ぼーっとしてる」
「いや別に…」
「もういい、お前は練習せんでいいから、どっかいけ。」
グランドからベンチへと押し返された。