オレの相棒。



何してんだ、俺は……。

頭の中に出てくるのは野球の事じゃなくて、永谷の事ばっか。


今頃ブルペン入ってんのかな~。


もうすぐ秋季大会あるけど、永谷はベンチ入りするんかな~。



----とか、そんなことばっか考えてる。


自分から、離れたくせに。



近くの河辺に腰を下ろし、そのまま寝転がると風が俺の髪を揺らした。


目を瞑り一眠りしようとした時、突然、声を掛けられた。



「悠弥…?」










< 116 / 320 >

この作品をシェア

pagetop