オレの相棒。
-東 side-
「なあ、永谷。」
「…ん?」
「お前、神風の事気にならねーの?」
「別に」
最近ずっとこんな感じだ。
西条は休み時間になると必ずオレの教室に来て、同じ事を聞いてくる。
神風がアメリカに行って一週間が経ち、野球部は新人戦は初戦敗退。
今は次の秋季大会に向けて練習してるところだ。
「神風、帰ってきたから。」
「あいつはアメリカだぞ?相変わらずバカだなお前。」
「嘘だと思うなら俺のクラス来いよ~。俺が説得して帰ってきてもらった」
あまりに西条が真面目な顔で言うもんだから、オレは半信半疑で西条のクラスへ向かった。
そこに居たのは、アメリカにいるはずの神風だった………。