オレの相棒。
バッティングセンターで軽く体を動かした後、公園で素振りをして八時過ぎに家に帰った。もう少し早く帰るつもりが、考え事をただいましてたらこんな時間になっていた。
「ただいま」
玄関に荷物を置くと、見知らぬ靴が目に入った。誰だ、この靴?
「あ、兄貴お帰り。兄貴に客人だよ」
大和に連れられ部屋に向かうと、そこには神風が座っていた。
「お帰り、永谷」
「…神風」
「家まで押しかけてごめんな?どうしても話したいことあってさ、大和くんに入れてもらったんだ。」
「じゃあ兄貴、俺はリビング居るから。悠弥さんまた話聞かせて下さいね」
大和が居なくなって、沈黙となった。…喋ることねーな。
「あ、大和くんってこの前の決勝戦でいい球投げてた奴だよな~?まあ永谷に弟が居たのに驚いたけど。」