オレの相棒。
後ろを振り向いたが、そこに居たのはオレの知ってる人物ではなかった。
「お前ここのレギュラーか?」
「ええ。…あなたは?」
「俺はここのOB。まあ、お手柔らかに頼むわ~」
聞き覚えのある声の主は、この人だ。OBってことは…やっぱ空耳か。
「あの、他の人達は?」
「もう来てそこでアップしてるよ。ほら、あそこ」
その人が指差した先には、数人がグランドの隅でアップをしていた。
いち、に、…ろく、
この人を入れて七人しか居ない。
「あれで全員ですか?」
オレの言葉に首を振る。
「まさか。あと二人。最強な奴らが来るよ。ほら来た」
その人の目線の先に居たのは、
颯太さんと結城苓那だった。