オレの相棒。
「プレイボール~!!!!」
主審は監督がすることになった。
オレ達は後攻めとなり、最初に守備につく。マウンドに登ったオレのところにすぐに神風がやってきた。
「OBの人達は、甲子園に出場した時のベストメンバーだね。」
「知ってるのか?」
「知らないの、東だけだよ。いろんな大学で野球やってる人達ばっかだしね。特に、三番苓那さんと四番西条さん、あと五番の颯太さんは要注意だよ」
「ああ。やっと勝負出来るんだ。」
「リード、嫌なら首振れよな」
そう言い、自分のポジションに戻っていった。そして、高野先輩を始め、他の奴らに声をかける。
「高野先輩もうちょい前進~!!内野安打には気をつけましょう!!」
ふと空を見た後、ゆっくりマスクを被りオレの方に構えた。