オレの相棒。




「プレイボール~!!!!」

主審は監督がすることになった。


オレ達は後攻めとなり、最初に守備につく。マウンドに登ったオレのところにすぐに神風がやってきた。

「OBの人達は、甲子園に出場した時のベストメンバーだね。」

「知ってるのか?」



「知らないの、東だけだよ。いろんな大学で野球やってる人達ばっかだしね。特に、三番苓那さんと四番西条さん、あと五番の颯太さんは要注意だよ」



「ああ。やっと勝負出来るんだ。」


「リード、嫌なら首振れよな」


そう言い、自分のポジションに戻っていった。そして、高野先輩を始め、他の奴らに声をかける。



「高野先輩もうちょい前進~!!内野安打には気をつけましょう!!」


ふと空を見た後、ゆっくりマスクを被りオレの方に構えた。










< 148 / 320 >

この作品をシェア

pagetop