オレの相棒。
シンとする空気。言いたい事があるかのようにずっと下を向いたままの神風に正直腹が立った。
「なんだよ、言えよ。」
「そこの空き地でキャッチボールしないか?永谷の球、捕ってみたいんだ!」
「やらねー。」
そんなものやるわけねえだろ、普通に考えて。部活休みになんでそんなことしなくちゃいけないんだよ。
「頼むよっ!永谷の球をこの手で受けたいんだ。一球でいいから。」
「…わかった。」
家に帰れば暇なわけだし、少しくらいなら付き合ってやるか。…それに、こいつがどんなキャッチャーなのか気になるしな。