オレの相棒。



そういうわけで、肩慣らしを兼ねて神風とキャッチボールをする。


ビューッ


パシッ



ビュッ


パシッ




心地良い音がテンポ良く響く。まるで男とキャッチボールしているかのような錯覚にまで陥った。


「座れ。十分肩は温まった。」

「ん、りょーかい」




ちょこんと座り、「いいぞ」と言ってバシッバシッとミットを二回叩いた。


「マスク着けろ。」


「そんなもんいらねえよ」

「大した自信だな。」



スパイクで足元をならし、右足を下げて左足を上げる。その勢いそのままに全体重を球に込めた。







< 19 / 320 >

この作品をシェア

pagetop