オレの相棒。
さっきから「すげー」と目を輝かせている神風は、幼い子供のようだった。
そんなに言わなくてもいいんじゃねえか?
「もういいか?」
「あ、ああ!!」
いつもならうざったく思う神風だけど、今日はそんな気分にはならなかった。
初めてオレの球を見て、スゴいと言った神風は終始にやついていた。
「なあ、永谷。」
「ん?」
「永谷とバッテリー組めたんだよな。すげー嬉しい。」
「そ。」
「これからもっと練習して、永谷に相応しい相棒になるから。」