オレの相棒。
入りたいけど、ドクターストップかけられてるしな……
「少しなら大丈夫。痛いと思ったら、すぐ止めたらいいんだから。あたしと久しぶりにバッテリー組もうよ」
そう言われ、苓那さんに連れられグランドへと向かった。
「みんな、紅白戦にこの子入れるからー。確か今日、キャッチャーの田神君来ないんだよね」
「この子が苓那が言ってた子?俺は多賀。きみ、名前は?」
「神風悠弥です。よろしくお願いします。」
苓那さんに渡されたユニフォームに着替えた後、自分が何も持ってきていないことに気付いた。
「あの……」
周りに言おうにも、苓那さんも着替えに行ったし、どうしよう………。
「悠弥くん、これ貸すから自由に使いな?キャッチャーミットとスパイク」
「あ、ありがとうございます。」