オレの相棒。
「…なんで、自分からスタメン落ちを志願した?」
「何のことだよ?」
「とぼけんなっ!!さっき監督から聞いたんだよ。…なんでだよ」
なんで…このチャンスを逃す?
「調子が悪いんだ。試合に出たって、チームに迷惑かけるだけだしな。監督に頼んだんだよ」
「お前しかキャッチャー居ないの知ってて、言ってんのか?」
「西条が居るだろ?」
今まで散々、オレの球を受けたいと言ってたくせに…ふざけたこと言ってんじゃねえよ……。
気が付くと、オレは悠弥の頬をおもいっきり叩いていた。