オレの相棒。
■すれ違ったままの絆
甲子園も閉幕し、新学期を迎えた。
オレ達も高3になり、引退まであと数ヶ月を切った4月、新高1の野球部員が入部してきた。
投手を始め、いろんなポジションのやつが去年の二倍近く入ってきた。
これも夏の甲子園効果か?
『あの、東先輩ですかあ~?』
「…そうだけど」
新入部員の挨拶が終わった頃、一人の一年が話しかけてきた。
「わ~会えた。あたしい、東先輩に憧れて、この学校に入学したんですう~」
「マネージャーかなんか?そう言うのは、オレじゃなくてキャプテンに…」
「プレイヤーですう。ポジションは~、んと、基本どこでもできますけど、とりあえずは~キャッチャーでえ。」
こいつ…女………?