オレの相棒。




全く知らない悠弥を見てしまい、ただ呆然としていると、くるりとオレの方を向いて途端に笑顔になった。


「あーすっきりした。言いたいこと全部言っちゃったし」


「…びっくりだな」


おもわず思っていたことを口にしてしまい、慌てて口を塞ぐ。

「前から姫川の態度が許せなくてさ。なんかキャッチャーをなめてるみたいで、我慢出来なかった」


「まあ、オレも思ってたけど」


まさか悠弥が言うとは、な…。


「じゃあやろっか。肩はもう出来てる?」

「ああ」

「軽めから入ろう」


そう言ってミットをバシバシ叩き、オレの方を向いて座った。







< 271 / 320 >

この作品をシェア

pagetop