オレの相棒。
大和の存在も忘れ、目の前のミットめがけて球を投げ続けた。
「東…じゃなくて永谷、もう上がろう。初日からとばしすぎだよ」
「ん、ああ」
気が付けば辺りは暗くなっていて、照明が付けられている。
「オレ何球投げた?」
「200球。何か今日の東は別人みたいに無我夢中に投げてた」
200球も投げたのか。
「肩、アイシングしてダウンしよう。体が冷めないうちに」
アイシングを渡され、肩に置く。
今何時ごろなんだろうか?
「なあ、大和は?」
「あまりにも投げ続けるからバッティング練習に行ったよ。はい、寝転がって。マッサージすっから」