オレの相棒。




悠弥の手によって、使った筋肉がほぐされていく。


「なあ、悠弥」

「なに?」


「大和は大和くんなのに、なんでオレは名字なわけ?無理して名字で呼ばなくていいから。東で良い」

「この前、姫川に言ってただろ…。俺なりに気をつかって…」


「気なんてつかうな。前みたいに呼べよ。悠弥らしくない」

「嫌じゃねえの?」

「ああ」


「わかった。---東」



好きな奴には呼んでほしいに決まってんじゃん。

今はさ、オレのこと信じられないかもしれないけど…


甲子園に行けたら、もう一度伝えるから。


---スキ、だと。






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