オレの相棒。
「なんか悪いな。…無理に引き止めちゃって」
「別に。それよりなんだよ、話って。」
「おれさ………おれ……」
キュッと下を向くと、何も喋べらなくなった。仕方なしにオレが口を開く。
「お前さ、学力面の特待生なんだって?」
「あ、ああ。」
「すげーな。オレは勉強さっぱりだからさ。お前が羨ましいよ」
「おれは…永谷が羨ましいよ。永谷は野球の特待生だろ?おれとは比べものにならねえな。」
一旦顔を上げたものの、また俯いてしまった。…なんだよこいつ。