オレの相棒。



一番バッター、チーム1足の速い神風がバッターボックスに入る。

初球を上手く当てて、レフト前に落とした。オレと勝負した時みたいに。


「ナイスバッティング!!山瀬~続けっ!!」


みんなの声援が、神風に山瀬にかけられる。


野球部を辞めようと考えている奴にはまるで見えない笑顔をベンチに向けてきた。

神風を見ると、昨日の夜の出来事が脳裏によぎる。




-------------
---------
------


「な…何言ってんだよ?」

「本気だ。夢は叶ったわけだし、女子野球に戻ろうと思う。」


「意味わかんねえ。野球部がダメで女子野球に戻るのか?とんだ根性なしだな」






< 32 / 320 >

この作品をシェア

pagetop