オレの相棒。

思ったままの事を口にした。野球部がダメなら女子野球って…。虫が良すぎる。


「…永谷なんかに、おれの気持ちはわからない。わかってほしくもない……」

「なんで？」


イラつきながら神風を見ると、目に涙をじわじわ溜めながら必死に堪えていた。

「お、れ……野球が好きなんだよ!!」


「好きならなんで辞める？マジで意味わかんねえよ。」



「おれが今までどれだけ白い目で見られてきたか…永谷は何も知らないからそんなことが言えるんだ…。」


「それがどうした？結局、逃げてるだけだろ、お前は。」




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"女"だからどうした？…好きならやればいいじゃねえか。

一塁上に居る神風を見る。


でも、そこまで言うならもう引き止めたりしない。オレは、一人でも野球は続けられる。



グローブを手に取りゆっくりとマウンドへ登った。