オレの相棒。



「じゃあ…な。」

くるりと背中を向け、つかつかと歩いていった。


あっさりしてたし…まあどうでもいいか。


もう一度投げる真似をしようとした時、後ろから腕を掴まれた。


「何すか、キャプテン」

「さっき投げたんだ。肩休めとけよ~?」

それだけ言うと、オレからグラブを取り上げ、地面へとおいた。



「お前なら神風を止めると思ったんだけどな~。」

「見てたんですか。」


「まあな。悪いとは思ったけど、最初から見させてもらったよ。」


悪いと思うなら見るなよという言葉を呑み込んで、キャプテンを見た。

…何が言いたいんだ?








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