オレの相棒。
「終了だ。…と言っても残ってるのは二人、か」
監督がざっと見渡す。オレの他にまだ居るのか、残ってるやつが?
「永谷と………神風か。いいだろ、お前らは二年三年に合流しろ」
「「はい。」」
グランドに戻る途中、神風が話し掛けてきた。
「永谷って、境川中でピッチャーしてただろ?」
「ああ。それが何か?」
「おれさ、お前とバッテリー組めるように頑張るからよっ!」
「キャッチャーなんか誰でもいいよ。オレが居たら甲子園に行けるんだから」
「…大した自信だな。」