オレの相棒。



第二球目、神風が要求したのは打者の膝元への直球。

言われた通り、振りかぶって思いっきり投げた。


あのバッティングセンターの時みたいに、捕ってくれるかもしれない…。

神風なら…という思いが知らないうちにあった。



---バシーッ!!!


昨日結城苓那が投げている時を思い出した。同じ音がオレの球でも聞こえてくる。

この"音"の正体…、神風なのか?



三球目は真ん中より少し高めの、オレの最も得意とするコース。


オレの投げた球は、そのまま神風のミットへ納まった。







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