オレの相棒。
---試合終了。
結果だけ見れば6対2で負けた。
でもオレは九回を投げきって6失点。五回からは一人もランナーを出さなかった。
…捕手が神風に代わってから。
神風は途中出場ながら二打数二安打二打点。相変わらずバットコントロールは優れている。
練習試合後、学校に一人で帰ってきたオレはマウンドに立った。
「まだ投げる気?」
後ろから声が聞こえ、ふり返るとそこには結城苓那がいた。
「今日は投げません。走りに来ただけです。」
「…永谷くん、きみも気付いたんじゃない?悠弥の存在の大きさを。」