オレの相棒。
■人生初の挫折
8時過ぎ。外でのランニングを終えて部室に戻るとそこにはいつも居るはずの神風ではなく、竹内先輩がいた。
「こんな遅くまで練習してたのかあ~?感心感心。」
声は笑っているのに、顔は無表情のまま喋っている竹内先輩にゾクッとした。
「…なんか用事っすか?」
「お前さ~ちょっと早い球投げれるからって調子のるんじゃねえよっ!」
「別にのってません。実力があるのは事実ですから。」
「よく言うぜ。大会では俺とバッテリー組むんだ。俺と仲良くしねえと試合出れねえよ?」
「別にいいです。オレの相手は竹内先輩には務まりません。」