オレの相棒。
「俺には心の支えがあった。一年だったけど、先輩にも助けられたし何よりも大きな支えになったのが"相棒"だ。」
「相棒…?」
「キャッチャーだよ。俺自身一人で野球をやってるんだってずっと思ってたけどキャッチャーの存在は大きかった。」
何が似てる、だ…。
オレとこの人は何も似てない。この人は自分のことをよく見ている……。
「西条が居なかったら俺は甲子園にいけなかった。永谷、お前にも心の支えがあるのか?……相棒は居るのか?」
答えることが出来なかった。捕手を"相棒"なんて思ったことさえない。
結城苓那が言ってた事がこれか…。
オレは自分がわからなくなった。