オレの相棒。
■遠のく夢
「バッカじゃないの?颯太に無理するなって言われたのに、その肩で二百球以上投げたですって?」
「まあまあ、苓那落ち着けって。とりあえず、救急箱持ってきて。」
ほんと散々な日だ。肩を見てもらおうと颯太さん家に行ったら、まさかの結城苓那登場。
颯太さんがなんとか理由をつけて部屋の外へと出してくれた。
「無理しすぎだな。二週間じゃ治らないなこれは」
「わかってます。わかっててやったんですから。」
「つかなんで俺んとこ来たんだ?もう来ないかと思ってた。」
「…一応、甲子園を経験してるでしょ?いろいろ話したいし、聞かせてもらいたいから。」
「随分、素直になったな~。」
ふっと笑いオレの肩に触れた。