night restaurant
私は今日もこの道を通って大学へ行く


春になると美しい桜並木に挟まれた華やかな通りなのだが、今は1月。もちろん花は散り、息を潜めたような静寂に満ちている



本当は彼と二人でここを歩いてみたい。彼とこの道を通って大学へ行きたい

でも彼は他の人に私との関係を知られるのが嫌だと言って、それを拒否した



まぁそうだよね




彼は人気者だし、そんな彼と私が付き合っているなんて知られたら、真っ先に私がいじめを受けるだろう


彼はそんなことも考えてそう言ったのね


あぁ彼が愛しい!早く会いたい!


私は曇天の空の下、沈黙した通りを駆けていった
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