フロックス
「疲れたぁ〜!」
「お嬢様、お疲れ様です。」
「荻島さん…」
「今日はこの部屋に泊まるから…明日も学校は休みだ。」
「そう…ですか。」
ホテルの一室は、すごく豪華な部屋だけど…本当だったら誰もが羨み喜ぶ部屋だけど…私には何の魅力も感じられなかった。
「私、ちゃんと出来てましたか?」
「出来てたよ、可愛らしい妻って感じだった。」
「不安です、私とこんな発表をすることでー莱輝さんの恋の邪魔にならないか…莱輝さんがもし好きな人に誤解されたらって…私みたいな子どもに大人の女性は嫉妬しませんよね?」
自分で言ってて悲しい…だけど本当にいいのか、不安だよ。
「心配するな、大丈夫だから。それに莱輝は…」
「充…かわれ。」
「莱輝さん!」
「はい、お坊ちゃま。」
莱輝さんは荻島さんを睨むと…私の隣に座った。
いつから…いたんだろ?もしかしてー聞かれた?