フロックス



「ん゛〜」



唸りながら私は歩いていた。



周りなんてみえなくて…これからのことだけを考えてた。



「…………」



「危ないっ!!!」



「えっ?」



だから…バイクが来てるのも……信号が赤なのも……気づかなかった。



キーーーッ



急ブレーキの音。叫び声。



バイクの転倒する音。



全部がゆっくりきこえた…



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