フロックス



「娘さん、俺がバイクで転倒した時にすぐに救急車を呼んで…そのおかげで助かったんです。そのお礼に今日はまいりました。」



「そんな…恐れ多い…」



社長って本当…いい人なんだ!



「それで…ですね。娘さんを俺の嫁にもらいたいんです。」



「??」



「ちょっ!あんたっ!!」



いっくんはそう言ってー社長の胸ぐらを掴んだ。



「壱汰っ!!」



パパは急いでいっくんを社長から離そうとする。



「…お前!そうやって恩着せがましいことをして…にちかを言いなりにさせるつもりか?」



「…違う。ただにちかが欲しいと思っただけだ。」



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