フロックス
「綺麗…」
クローゼットに入っていたワンピースを着て私は椅子に座って待っていた。
「お嬢様、失礼します。」
「はい、どうぞ!」
そこには、綺麗な女の人。
「メイクいたしますね。」
そう言って私の顔にいろいろとし出した女の人。私はただずっと言われるがままに、目を閉じたり開けたりをしていた。
「お嬢様は基が綺麗ですので、軽くメイクしました…すごく綺麗です。」
「そんな、」
鏡を見ると…いつもと少し違う私がいた。
「綺麗に出来たな。雅美ありがとう。」
「どういたしまして。」
雅美?
「俺の嫁だよ、にちかお嬢様。」
「そうなんですか!」
荻島さんと雅美さん…すごく美男美女でお似合い…綺麗だなぁ。
「さて、行きますよ。お嬢様。」
「どこにですか?」
「まぁ、いいから。車にいくぞ!」
「はい!」
私はどこにいくのかもわからず、荻島さんの車に乗り込んだ。