likeとloveの往復切符
2つ目の恋
消えた未練
大沢 未沙希、13歳…
あたしの人生は、終わった…
それはなぜかというと…
1年の時から大嫌いだった担任のクラスになってしまったから。
そして、もう一つの理由…
1年の時に、好きだった雅人(まさと)とその友達のサトシがいるから…
あたしの親友、ハナが最初に雅人のことを好きになって…
それに続くようにしてあたしも雅人に恋をした。
あたし達は告白することもなく、ただ彼とメェルするだけだった。
だけど…あたしのせいで、ハナもあたしも雅人のことをあきらめなければならなくなった。
これは、あたしが今まで生きてきた人生の中で一番忘れたい思い出でもある。
ハナにはまだ言えてないけど、本当に悪いことしたって思ってる。
そしてあたし達は雅人とのメェルもしなくなり、口も利かなくなって、無視し合うような関係になったんだ…
だから、雅人とすべての事情を知っているサトシとはすんごく気まずい。
「はぁ~…」
あたしはため息混じりにあの担任の教室に向かった。
「うちら、まぢドンマイだな…」
あたしの隣でそう言っているのは、さゆり。
彼女もあたしと同じクラスになった。バスケ部に入ってあて、結構上手だという。
あたしとは交換ノートをする仲。
でも、どっちかというとハナとさゆりの方が仲いいかな。